ウィスパーボイスの出し方と練習方法|息漏れ・酸欠を防ぐコツ

    こんにちは。ブラッシュボイス代表ボイストレーナーの青木です。

    今回はウィスパーボイスの出し方と練習方法について、詳しく解説していきます。

    以前、ボイトレ受講者の方から「EXILEの曲をウィスパーボイスで歌うと酸欠のようにクラクラしてしまうのですが、どうすれば良いでしょうか?」というご質問を頂きました。
    実はこの悩み、ウィスパーボイスに挑戦する方にとても多いのです。
    結論から申し上げると、息の量をコントロールする技術を身につければ、酸欠を防ぎながら美しいウィスパーボイスで歌えるようになります

    この記事では、ウィスパーボイスの基本的な仕組みから、具体的な出し方のコツ、そして酸欠・息漏れを防ぐためのポイントまで、順を追ってご紹介していきますね。

    目次

    ウィスパーボイスとは

    ウィスパーボイスとは、息を混ぜた柔らかい声で歌う歌唱方法のことです。
    英語の「whisper(ささやく)」が語源で、文字通りささやくようなニュアンスのある声質を指します。

    ウィスパーボイスの大きな特徴は、声帯を完全に閉じ切らず、わずかに隙間を残した状態で発声するという点です。
    この隙間から息が漏れることで、温かみのある、どこか切ないような響きが生まれます。
    バラードやしっとりした楽曲で特に効果を発揮する歌唱方法で、聴く人に親密な印象や感情の繊細さを伝えることができます。

    日常会話でも、内緒話をするときに自然とウィスパーに近い声になりますよね。
    歌唱におけるウィスパーボイスは、この「ささやき」の要素を意図的にコントロールして歌声に取り入れる技術です。
    ただし、ただ小さい声で歌うだけではウィスパーボイスにはなりません。芯のある声に息の成分を適度にブレンドすることが大切です。

    ウィスパーボイスの出し方・コツ

    ここからは、ウィスパーボイスの具体的な出し方をステップごとにお伝えしていきます。
    焦らず一つずつ試してみて下さいね。

    ステップ1:リラックスして息だけを吐く

    まずは声を出さずに、「はぁー」と温かい息だけを吐いてみましょう。
    冬に手を温めるときのようなイメージです。
    このとき、喉や首に力が入っていないことを確認して下さい。
    肩や顎もリラックスした状態がベストです。

    ステップ2:息に少しずつ声を混ぜる

    息だけの「はぁー」に、少しずつ声を加えていきます。
    「はぁー」→「はぁ〜(声入り)」というように、グラデーションをつけるイメージです。
    このとき声を張る必要は全くありません。ささやきの延長線上に声があるくらいの感覚で大丈夫です。

    ステップ3:声と息のバランスを調整する

    ウィスパーボイスの質を決めるのは、声と息の比率です。
    息が多すぎるとただのささやきになりますし、声が強すぎるとウィスパー感が失われます。
    「息7:声3」くらいのバランスを目安に、自分にとって心地よいポイントを探ってみて下さい。

    慣れてきたら、簡単なフレーズを歌ってみましょう。
    最初はゆっくりしたテンポの曲から始めると、息の配分に集中しやすいですよ。
    歌い方のコツ|7つの基本テクニックの記事でも歌唱の基本をまとめていますので、併せて参考にしてみて下さい。

    酸欠・息漏れを防ぐポイント

    冒頭でご紹介した「ウィスパーボイスで酸欠になる」というお悩みの原因は、過呼吸状態にあります。
    ウィスパーボイスは通常の歌い方に比べて息の消費が多い歌唱方法です。
    そのため、意識せずに歌っていると、息を吐きすぎてしまい、酸素が足りなくなってクラクラする…ということが起こりやすいのです。

    息の量を最小限にする意識

    ウィスパーボイスで酸欠になる最大の原因は、必要以上に息を吐いてしまっていることです。
    「息を混ぜる=たくさん息を出す」と思いがちですが、実は逆です。
    少ない息でもウィスパーのニュアンスは出せます。むしろ少ない息の方が、コントロールしやすく安定した歌唱につながります。

    練習のポイントとして、ティッシュを口の前にかざして歌ってみて下さい。
    ティッシュが大きく揺れる場合は息が出すぎているサインです。
    わずかに揺れる程度を目安にすると、適切な息の量が掴みやすくなります。

    ブレスポイントを増やす

    ウィスパーボイスで歌う場合は、通常よりもブレス(息継ぎ)の回数を増やすことが大切です。
    フレーズの合間にしっかり息を吸い直す習慣をつけましょう。
    低い声の出し方の記事でも触れていますが、声のコントロールにおいて呼吸は全ての土台です。

    腹式呼吸との関係

    ウィスパーボイスの安定には、腹式呼吸が欠かせません

    胸式呼吸で歌うと、息が一気に出てしまい、コントロールが非常に難しくなります。
    一方で腹式呼吸では、横隔膜を使って息の出し方を細かく調整できるため、ウィスパーボイスに必要な「少ない息を長く安定して吐く」ことが可能になります。

    具体的な腹式呼吸のやり方については、腹式呼吸のやり方とコツの記事で詳しく解説しています。
    ウィスパーボイスの練習と併せて、ぜひ腹式呼吸のトレーニングも取り入れてみて下さい。
    腹式呼吸が安定してくると、ウィスパーボイスだけでなく歌全体の表現力が格段に向上しますよ。

    ウィスパーボイスを活かせるアーティスト・楽曲例

    ウィスパーボイスが効果的に使われている楽曲を聴くことは、とても良い練習になります。
    参考になるアーティストや楽曲をいくつかご紹介しますね。

    EXILE / EXILE ATSUSHI
    バラード曲でのウィスパーボイスは圧巻です。「Ti Amo」「もっと強く」などの楽曲では、サビ前やAメロでウィスパーの要素が効果的に使われています。力強い声量とのコントラストが、楽曲の感情表現をより豊かなものにしています。

    平井堅
    「瞳をとじて」「楽園」など、ウィスパー寄りの柔らかい声質が最大の武器です。息混じりの声で歌い上げるバラードは、ウィスパーボイスのお手本と言えます。

    Aimer
    独特のハスキーかつウィスパーな歌声が特徴的です。「残響散歌」「カタオモイ」など、ウィスパーの要素を活かしながらも力強さを感じさせる歌唱は、とても参考になります。

    これらのアーティストの歌い方を聴きながら、どのフレーズでウィスパーが使われているかを意識して聴いてみると、実践に活かしやすくなりますよ。

    まとめ

    ウィスパーボイスは、息と声のバランスをコントロールすることで、楽曲に繊細な感情表現を加えられる歌唱方法です。

    ポイントをおさらいすると:

    ・ウィスパーボイスは声帯をわずかに開いた状態で息を混ぜて歌う歌唱方法
    ・出し方のコツは「息→声を少しずつ混ぜる」グラデーション
    ・酸欠を防ぐには息の量を最小限に抑え、ブレスポイントを増やす
    ・腹式呼吸の習得がウィスパーボイスの安定に直結する
    ・EXILEや平井堅の楽曲を参考に、使いどころを学ぶと効果的

    ウィスパーボイスは独学でもある程度のコツは掴めますが、息の量や声帯のコントロールは自分では気づきにくい部分も多いものです。
    プロのトレーナーに直接見てもらうことで、自分の課題が明確になり、上達のスピードがぐっと上がります。

    ブラッシュボイスではボイトレ無料体験レッスンを実施しています。
    ウィスパーボイスの練習法や呼吸のコントロールについて、あなたに合ったアドバイスをお伝えしますので、ぜひお気軽にお申し込み下さい。

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