今回は、UNISON SQUARE GARDEN 斎藤宏介さんの「シュガーソングとビターステップ」の歌い方について書いていきたいと思います。
テレビアニメの主題歌として知られるこの曲は、大変人気があり、透明感でとげのある、斎藤さんの歌がとても魅力的です。
早速、斎藤さんの歌い方についての解析と練習・ボイストレーニング方法について書いていきます。
メロディラインの正確さ
ライブに行き、生歌を聴いたことのある方も多いかと思いますが、斎藤さんは、メロディラインを外すことがありません。主旋律を楽器が奏でているような感覚すら覚えます。
息も上がることがなく、長いフレーズでも息継ぎをすることなく歌いきれています。
これはなぜなのでしょう?
メロディを正確に覚えている
音を覚えるという言い方は正しくないかもしれませんが、メロディラインを正確に頭に入れています。発声時に音をしゃくったりせず、ストレートに伸ばすことが出来ているため
きれいなメロディラインを歌うことが出来ています。
息のコントロールができている
ご自分の息の量を理解しています。
あとどの位のフレーズが残っていて、どの位出せば歌い切れるか?
この、息の量をコントロールできています。
息を吸うときは、吐ききることが大変重要なポイントとなりますが、次の息継ぎまでに吐き切る量をコントロールすることが、斎藤さんの歌い方に近づける第一歩だと思います。
これはセンスもあるとは思いますが、練習量で改善することが可能です。
安定感
先にも記載いたしましたが、息のコントロールが出来ているので、息量にムラがなく全体的に安定して聞こえます。
音域も広く、メロディラインも外すことがないので、安心して聞くことができます。
リズム感
テンポの速い曲で、ブレスをするタイミングや素早くブレスすることも難しい曲なのですが、聞き手に心地よく聞こえるようなタイミングでブレスを行っています。
また、リズムを壊さないような発声の仕方で、ビートに乗れています。
練習・ボイストレーニング方法について
メロディラインについて・・・
「私は音痴だから」という方がおりますが、音をきちんと拾えていないだけという方が多いです。音を外してしまう方は、メロディを覚えて歌ってみてください。
うろ覚えではなく、原曲をしっかりと聞いてからボイトレを始めるのがいいでしょう。
あとは、ギターやピアノなどで単音を鳴らし、音がずれないように何度も練習してみてください。
ポイントとしては、鳴っている音をしっかりと聞いて、覚えることが大事です。
発声のときにまっすぐに音が発声できているかも確認が必要です。
息のコントロール方法について・・・
まずは、歯と歯のあいだから息を「SU」で吐き、長く伸ばしてみます。
この時に息を吐く量にムラがないように、一定の量で吐けているかチェックします。
一人で練習するとチェックしにくいので、ボイトレーナーについて頂くか、ご自信でレコーダーなどを用意してチェックします。
強く吐き続ける、弱く吐き続けるなど、息の量を調節して、カウントをとりながら(8カウントで吐いてみる、4カウントで吐いてみるなど)やってみるのも手です。
リズムを壊さない発声方法・・・
ポップス曲では良く取り入れられますが、口の形をしっかりと大きく開けずに、英語っぽく発声する方法です。
こうすることで、リズムを乱さずにグルーブを与えながら歌い上げることができます。
まずは、口腔内で共鳴できるような発声方法のボイトレが必要です。
共鳴の方法については、以下を参考にしてみてください。
斎藤さんの歌い方に少しでも近づきたい方は、是非、ここに書いたボイトレ方法で試してみて頂ければと思います。
ブラッシュボイスでは無料体験レッスンを行っていますので、ボイトレのスクールをお探しの方、ボイトレにご興味のある方は是非お気軽にお申し込み下さい。
静岡地区代表ボイストレーナー/榊(さかき)