ブラッシュボイスです。
「高い声を出すと声が割れてしまう」「歌っているうちに声がかすれてくる」——こうしたお悩みは、歌を練習している方にとても多いご相談のひとつです。
声が割れる・かすれるという現象は、喉に何らかの負担がかかっているサインです。原因を正しく理解し、発声の仕方を見直すことで改善が期待できます。
この記事では、声が割れたりかすれたりする原因と、喉を傷めない発声のポイントについて解説していきます。
声が割れてしまう(かすれてしまう)のはなぜか
ハンドルネーム : 莉緒
ご質問タイトル : 声が割れてしまう
ご質問内容 :
高い声を出す時、音が割れたりすることがよくあります。
どのようなことかと言うと高い声を力強く出したい時や一定の時間保っている時によく起こるのですが、声(音)を出しているのに急に声が止まってまた鳴り出すと言う現象があるのですがどうしてなんでしょうか?
ちなみに僕は13歳です。
ご質問ありがとうございます。
これは多くの方が経験する悩みですので、順を追って解説していきます。
声が割れる・かすれる主な原因
声帯の粘膜への負担
声は、喉の奥にある声帯という小さな器官が振動することで生まれます。大きな声や高い声を無理に出し続けると、声帯の粘膜に物理的な負担がかかり、正常に振動できなくなることがあります。
この状態になると、声帯がしっかり閉じきれず隙間ができてしまい、そこから息が漏れて「かすれた声」になったり、振動が途切れて「声が割れる」という症状が出てしまうのです。
喉に力が入りすぎている
声が割れたりかすれたりする方に非常に多いのが、喉周りの筋肉に余計な力が入った状態で発声しているというケースです。
「高い声を出したい」「力強い声を出したい」と思うほど、つい喉に力を込めてしまいがちです。しかし、喉を締め付けた状態で声を出すと声帯にかかる負担は大きくなり、結果的に声が割れやすくなってしまいます。
力強い発声と脱力の関係について詳しく解説した記事もありますので、あわせてご覧ください。
呼吸が浅い・息の使い方が不安定
発声の土台となるのは呼吸です。胸だけで浅い呼吸をしていると、声を支えるための息の圧力が安定せず、音が途切れたりかすれたりしやすくなります。
腹式呼吸で安定した息の流れを作ることは、声が割れるのを防ぐうえで非常に重要なポイントです。
声が割れるのを防ぐ発声のポイント
喉を開いてリラックスした状態で歌う
声が割れやすい方にまず意識していただきたいのは、喉を開くということです。喉が開いた状態では声帯への圧迫が軽減され、無理なく響く声を出しやすくなります。
あくびをしたときの喉の開き具合をイメージすると分かりやすいかもしれません。喉の奥に空間を感じながら声を出す意識を持つだけでも、声の出方は変わってきます。
ウォーミングアップを習慣にする
歌う前にいきなり高い声を出したり、大きな声を出したりするのは、喉にとって大きな負担になります。スポーツ前にストレッチをするのと同じように、歌う前にもウォーミングアップが欠かせません。
リップロールやハミング、低い音域から中音域への軽い発声練習など、喉を少しずつ温めてから本番の歌に入るようにしましょう。ウォーミングアップを丁寧に行うだけでも、声の割れやかすれが起きにくくなる方は多くいらっしゃいます。
無理を感じたら声を休ませる
練習中に声がかすれてきたり、喉に違和感を覚えたりした場合は、無理に歌い続けないことが大切です。喉の疲労や違和感は、声帯が「これ以上は負担がかかっています」と伝えているサインです。
そのまま歌い続けると症状が悪化してしまうこともあります。少し声を休める時間を取り、水分補給をして喉を潤してあげましょう。
長期間にわたって声のかすれが続く場合は、専門の医療機関への相談も選択肢のひとつです。
変声期と声の不安定さについて
ご質問者の莉緒さんは13歳とのことですので、変声期についても触れておきます。
10歳頃から17~18歳頃にかけては変声期にあたり、声帯を含む喉の構造が大きく成長・変化する時期です。この時期は身体全体が成長過程にあるため、自分の声をうまくコントロールしにくいことが珍しくありません。
変声期に無理な発声を続けると、成長途中の声帯に負担をかけてしまう場合があります。この時期はとくに力任せにならず、リラックスした発声を心がけることが重要です。
「自分の声がどういう状態にあるのか」を客観的に把握するためにも、ボイストレーナーに一度相談してみることをおすすめします。
まとめ:正しい発声の基礎が声を守る
声が割れる・かすれるという症状は、発声の仕方に何かしらの課題があることを示しています。喉をリラックスさせること、安定した呼吸で声を支えること、ウォーミングアップを欠かさないこと——こうした基本を一つひとつ積み重ねることで、声のトラブルは改善に向かいます。
ただし、発声のクセは自分ではなかなか気づきにくいものです。文章だけではお伝えしきれない部分もありますので、一度プロのボイストレーナーに直接見てもらうことで、より的確なアドバイスが得られるかと思います。
ブラッシュボイスでは無料体験レッスンを実施しております。声のかすれや割れにお悩みの方も、ぜひお気軽にお申し込みください。

